標高1,433m.雲に手が届きそうな高さの扇沢駅です.黒部ダムにアプローチするには富山側からと長野側からの2つのルートがあります.今回は関越道,上信越道を経由して,長野側から黒部へ.こちらのルートのメリットは安くて早いことです!
黒部ダムって関西電力なんですね.戦後,高度経済成長を迎えて,近畿地方で電力不足が頻発したために発案されたプロジェクトだったとか.高度経済成長という響きがカッコいい.
電力は地産地消ではないんですねー.
扇沢駅からダム駅まではトロリーバスで向かいます.環境に配慮して化石燃料を使用しないのだとか.人生初のトロリーバスです.
「黒部の氷筍水」.美味しいに違いないと迷わず購入です.美味しい気がする!
バスの出発待ちの列がほどよく長くなってきた頃に,ぞろぞろと駅員さんがカートを押してやって来まして,何を始めるかと思えば,若笹ずしの営業トークでした!!これがなかなかおもしろくてこちらも購入です.ちなみに,早々に売り切れていました.
トロリーバスはトンネルを進みます.このトンネルには,80m掘り進むのに7ヶ月を要したという,かの有名な破砕帯があります.
あっという間に通過しましたが…
で,着きました!標高は1,500mちょっと.日差しが強いです.
ダムのアーチの上にヒトがいるのが分かるでしょうか.この標高の山の中に,というだけでも驚きですが,これだけ大きな人工建造物に甚だ感動です.
後ろでは,水の吹き出す轟音が鳴り響いています.
さっきの笹ずしです.美味でした.ゴミはお持ち帰りです.
ダムを上から眺められる展望台から少しずつ下っています.
虹かかかってます.天気に恵まれてよかった.
この階段ですが,下を覗くととってもシンプルな支えに思えてなかなかスリリングです.高所が苦手な方にはおすすめしませんー
ド迫力です.110mの高さから毎秒10トンの水が放水されているとか.ブワーッと広がっているのはわざとなのだそうです.そのまま線状に放水すると落下点の地面が削られてしまうため,あえて霧状にしているというアイデアです.
ダムのアーチの上に移動しました.そこから下を眺めています.
ダムの中心です.風が結構あって帽子が飛ばされそうでした.
ちょっと天井の低い,夏なのにヒンヤリとしたトンネルを抜けると…
湖上遊覧船ガルベの乗船場があります.
「ガルベ」は,「黒部」の語源となったアイヌ語からとった名前らしいです.どことなく似ている響き.
しかしながら,本州のど真ん中でなぜにアイヌ語が使われていたのか,甚だ不思議です.
ダム湖をゆる~り一周します.遠くの山々も(雲がなければ)よく見えます.
ガルベに乗って景色を楽しみながらも,私が執心していたのは,シャッタースピード1/8000 secで船がかき分けて飛ばす水を撮ること!
ま,正直1/8000 secにしなくとも撮れるんですけども,せっかくなので限界で撮ってみたかったのです.