PicoAPRSを導入してみた

これまでAPRS運用にはFT1XDを使用してきましたが,もう少し軽量で小型な機材が欲しくなりました.そこで今回,ドイツで開発されたPicoAPRSを輸入してみました.

PicoAPRSを日本国内で使用するには保証認定が必要です.ブロック図などをつくり申請書をJARDに送ったところ,送信特性の確認資料としてスペアナ等による測定結果の提出が求められました.今回は,OSA103 mini,TinySAで測定したデータを添付して申請しました.個人輸入機でも,このあたりをきちんと押さえれば手続きは進められます.

PicoAPRSの最大の魅力は,なんといってもその小型軽量さです.本体は60g.出力は1Wで,周波数帯は145MHz帯,1200bpsのみとなります.機能は割り切られていますが,「APRS専用機」としての完成度は高い印象です.

アンテナは付属しないので,自分で用意する必要があります.まずは小型運用を重視してSRH805Sを装着しました.しかし,この組み合わせだと電波の到達範囲はかなり限定的で,本体のサイズ感には非常にマッチするものの,実用距離は短めです.

SRH789に変更したところ,本体とのサイズバランスは崩れるものの,数km先のゲート局にも届いている様子が確認できました.実用重視ならこちらが有利です.

連続稼働時間は設定に依存します.送信間隔やGPS受信設定などの条件にもよりますが,4〜5時間程度という印象です.充電はUSB-Cに対応しており,ここは現代的で非常に便利です.モバイルバッテリー運用との相性も良好です.

これまで使っていたFT1XDとの大きな違いとして,Smart Beaconingは非搭載,機能はかなりシンプルです.一方で、圧倒的に小型軽量でAPRS運用に特化という強みがあります.「APRSだけを気軽に楽しみたい」「とにかく軽い装備で持ち歩きたい」といった用途には非常に良い選択肢です.

APRS専用の超小型端末としては,なかなか面白い一台でした.

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