INDIGO Skyを試す

天体観測,天体写真を楽しむために,周辺機器の準備を進めています.赤道儀やカメラ,オートガイダーなどを一括で操作できたら,かつそれを無線制御できたらと,INDIGO Skyを試してみることにしました.

INDIGO is a system of standards and frameworks for multiplatform and distributed astronomy software development designed to scale with your needs.

https://www.indigo-astronomy.org/index.html

INDIGOは各種システムのハブになることができるフレームワークです.アストロアーツが販売するGearboxにも採用されていて,同社が販売するステラシリーズで操作することもできます.

用意したのは,Raspberry pi 3B+,SDカード32GBです.

先のホームページからイメージファイルをダウンロードし,Win32DiskImagerでSDカードを作成します.

さほど時間もかからず作成できました.

電源を入れて1分もするとアクセスポイントとして動作を始めます.パソコンのWi-Fi接続画面からSSID:indigoskyを探し,パスワードにindigoskyを入力すると,Raspberry piに接続できます.ブラウザからhttp://192.168.235.1:7624にアクセスすれば,設定ページになります.

初期画面

今回,カメラにはNikon D5500,赤道儀のソフトウェアはVixen STARBOOK TENです.

D5500とRaspberry piはUSBケーブルUC-E6で接続,カメラドライバはPTP-over-USB Cameraを選択しました.これにより,カメラ設定でD5500が認識されました.

これで,パソコンから無線LANを経由してD5500が操作できるようになりました.ステラショットでも,INDIGO skyがGearboxとして認識されましたのでD5500を操作することができました.

問題点が2つ,①INDIGOのホームページ上にはSTARBOOK TENのドライバがインストールされている記載があるものの,実際には導入されておらず,INDIGO skyで赤道儀が認識されなかったこと.②無線LAN経由ではファイルの転送に時間がかかりすぎ,連続撮影では実用に耐えなそうなこと,です.

①については,ソースファイルはありましたのでインストールを試みましたが,なかなかうまくいかず諦めました.②については,D5500で撮影したLサイズのJPEGを転送するのに約1秒,FineのRAWファイルを転送するのに約6秒かかりました.バッファに一時保存して次の撮影を開始しその間に転送,ということはできないようです.長時間のインターバル撮影では向かない仕様と思いますので,基本的にはカメラも赤道儀もノートパソコンに直結することになりそうです.

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